1954-12-22 第21回国会 衆議院 予算委員会 第2号
○鳩山国務大臣 アメリカと互いに共存共栄の実をあげて行つて、親善関係を結んで行くということは、吉田のやつた通りでいいと思うのですが、とにかくアメリカに対して主張すべきことは勇敢に主張して、アメリカの考え方を是正して行く必要は十分にあると思つております。
○鳩山国務大臣 アメリカと互いに共存共栄の実をあげて行つて、親善関係を結んで行くということは、吉田のやつた通りでいいと思うのですが、とにかくアメリカに対して主張すべきことは勇敢に主張して、アメリカの考え方を是正して行く必要は十分にあると思つております。
今度吉田首相は昨日無事に外遊の遂につきましたが、その前にこの前の委員会に安藤国務相に対して私がお願いしたのは吉田さんが向うへ行つて、親善使節でありますから、いろいろな点において御相談もあると思うのですが、その際日本の国民の今最も重要な問題として、日米親善の本当の実を刈り取るような、日本国民は原子爆弾のこうした実験をやめてほしい、日本の近海においては少くとも日本の国民に災害を及ぼすようなことはやめてほしいということが
特に親善であり、日本を理解せしめるのであつたならば、あの向井さんのような本会議における答弁をわれわれ覚えておりますけれども、ああいう人を持つて行つたらかえつて親善にならず、日本の理解を曲げてしまうのではないかとさえ思われるのです。特に向井氏を起用してお供に連れて行くということは、何かそこに特別の理由がなければならないと思うのであります。向井氏を連れて行くという理由はどこにあるのでございますか。
新聞で承つただけでありますが、現に大蔵大臣が向うに行かれる場合に、吉田総理大臣から、南米のブラジルとかアルゼンチンまで行つて、親善のための旅行をしたらどうかというようなこともお話になつたということであります。そういたしますと、大蔵大臣がいないから予算ができない。ところが、大蔵大臣は、アルゼンチンやブラジルまでの旅行はやらないで、結局においてカナダにおいでになるそうであります。
それからこれまでの協定は、戦前タイ、ブラジル、それからイタリア、ドイツ、ハンガリー、こういうふうな国にございましたけれども、当時は政治的に非常に親密関係があるのを、この文化協定に盛つたというようなものでございまして、現在の文化協定よりはよほど簡単なものであつて、親善関係をシンボライズしたというような協定であつたと思います。
この間の施政方針の演説においても、総理はこれを強調せられたのでありますが、この対米親善関係を緊密化するということについては、どういつたようなやり方によつて親善関係を緊密にして行くか。
アイリピンなどに日本の有力者が行つて親善関係を保たなければいけません。これを政府がほんとうに考慮するならば、アジア諸国に対して、国民を代表する議員のうちから日本の親善使節でも出すくらいに手を広げてお考えになつたらどうか。そこまで極東の問題をお考えなさることがきわめて必要だと思う。それは二重外交にも三重外交にもなりません。
しからば韓国と日本との親善は何か、日本人が韓国人を尊敬することによつて親善はでるき。軽蔑するところに親善は絶対にありません。しからば日本に残るべき朝鮮人は韓国人としての自分の体面を維持するところの韓国人でなければならぬのじやないかと思います。